暑い時期は、冷たいビールが特においしいですね。
キンキンに冷えたビールの缶を開ける瞬間は嬉しいものですが、時には「うっかり冷やし忘れてしまった!」ということもあるのではないでしょうか。
そんな時でも、諦めなくて大丈夫です。
今回紹介する「ビールをすぐに冷やす方法」を使えば、いつでも冷たいビールを飲むことができますよ。
缶ビールを今すぐ冷やす方法
ビールの飲みごろの温度は種類によっても異なりますが、最も馴染みのあるラガービールの場合、夏なら4~6℃、冬なら6~8℃が最適といわれています。
通常、冷蔵庫でビールを最適な温度まで冷やすには4時間程度かかるといわれていますが、これから紹介する方法を使えば、なんと3~10分でしっかり冷えたビールを飲むことができます。
濡らしたキッチンペーパーを缶ビールに巻く
わずか10分程度でビールを冷やす方法は、驚くほど簡単です。
キッチンペーパーを濡らしてビールの缶に巻きつけ、冷蔵庫に入れるだけ。
たったこれだけで、約10分程度で冷えたビールを楽しむことができます。
これは冷蔵庫の冷却効果と同時に、キッチンペーパーの水分が蒸発する際の気加熱でビールの温度が下がることを利用した裏技です。
キッチンペーパーがない場合は、濡れタオルを缶に巻いて輪ゴムで留めても代用ができます。
氷の中で缶ビールを回転させる
10分さえも待つことができない、さらに素早く冷やしたい時の方法がこちらです。
1.ボウルなどに大量の氷を敷きつめます。
2.缶ビールを横向きに入れます。
3.氷の中で缶ビールをくるくると素早く回転させます。
これで缶ビールを急速に冷やす事ができ、わずか3~5分で飲みごろになります。
この方法は、接触し合う缶ビールと氷の間で、両者が均一の温度になろうとする「熱交換」というはたらきを利用しています。
単純に氷の中に入れるだけでなく回転させることで、効率よく熱交換が行われます。
ビールの噴きこぼれを防ぐため、必ず缶を横向きに入れて回転させましょう。
また、塩を大さじ1程度入れることでさらに早く冷やすことができるので、急ぎの場合は試してみてください。
缶ビールをすぐ冷やす方法、冷凍庫はNG?
缶ビールを早く冷やしたいとき、冷凍庫に入れることを考えるかもしれません。
しかし、実は缶ビールを冷凍庫で冷やすのはあまりおすすめできない方法です。
1つ目の理由は、ビールの中の炭酸ガスが凍ることによって体積が増え、缶が膨張し、最悪の場合は缶が破裂してしまう危険があるためです。
2つ目の理由は、冷凍することによってビールに含まれているポリフェノール等が白濁してしまう「寒冷混濁」という現象が起こり、風味が損なわれてしまうためです。
一度成分が変化してしまったビールは、解凍しても元に戻ることはありません。
おいしいビールを味わいたいのであれば、冷凍庫には入れない方がよいでしょう。
手軽な方法で、冷えた缶ビールを楽しもう
ビールを素早く冷やす方法、冷凍庫で冷やすのはおすすめしない理由について解説してきました。
覚えておけば、いつでも冷えたビールを楽しむことができますね。
紹介した裏技はビール以外の缶ジュースなどにも使えるので、ぜひ活用してみてください。