夏の暑さが落ち着いてくると、ご飯がおいしい季節がやってきますね。
年間を通して日本の食卓に欠かせない「お米」ですが、炊くときにあるものを加えるだけで、おいしさが格段にアップすることを知っていますか?
今回の記事では、炊飯器に入れるだけでお米がおいしくなる簡単な裏技を4つ紹介していきます。
氷を入れる
まず紹介するのは「氷」を入れて炊く方法です。
いつもの炊飯器に氷を入れるだけで、お米がモチモチした食感になります。
1.いつも通りにお米を研ぐ
2.お米に合った分量(目盛り)より少し少なめの水を注ぐ
3.合数の数だけ氷を入れる(1合=氷1個…4合=氷4個)
4.通常通り炊いて完成
ポイントは、氷が溶けたあと、普段と同じ水加減になるようにすることです。
氷水を一度でお釜の目盛りに合わせようとしても、氷が浮いているため正確な計量ができません。
1合に対して氷1個を入れるのが目安ですが、水分量が不安な方は一度お釜に氷と水を入れてみて、溶けた氷が適量か判断するのもよいでしょう。
お米は、沸騰するまでの時間が長いほど甘みが増す性質があります。
氷を入れることによって沸騰までの時間が通常よりも長くなり、旨みがアップするのです。
お酒・みりんを入れる
お米にお酒やみりんを入れて炊く方法は、昔から古米をおいしく食べる方法として知られています。
お酒の場合は米1合に対して大さじ1、みりんの場合は大さじ1/2を入れ、通常通りに炊きましょう。
お酒やみりんの糖分がお米をコーティングし、ご飯に光沢が出て甘みが増します。
また、古米の臭みを取ってくれる効果もあります。
お酒やみりんは家庭に常備してあることも多いので、ぜひ覚えておきたい方法ですね。
はちみつを入れる
はちみつを入れる方法は、安いお米でも旨みがアップする嬉しい裏技です。
1.いつも通りにお米を研ぐ
2.お米に合った分量(メモリ)通りに水を注ぐ
3.2合に対して小さじ1杯のはちみつを加える。
4.よくかき混ぜ、30~60分浸水する。
5.通常通り炊いて完成
はちみつに含まれるブドウ糖や果糖がお米の保水性を高め、お米がつやつやもっちりと仕上がります。
また、アミラーゼという酵素がお米に含まれるデンプンを分解し、糖に変えることで甘みを引き出します。
お米本来の自然な旨みを引き出す効果があるので、お米にはちみつの味がついて甘くなるわけではありません。
冷めても固くならないので、お弁当にもおすすめですよ。
にがりを入れる
お米に「にがり」を入れて炊くと、お米の細胞壁が壊れるのを防ぎ、うまみや水分を逃がさずに保つことができます。
べたつかず適度な粘りのある、ふっくらつやつやのお米を味わうことができます。
にがりを入れる量は、2合あたり大さじ1杯(15ml)が目安です。
にがりは不足しがちなマグネシウムを補ってくれるので、栄養面でもおすすめの方法です。
簡単な裏技で、お米をもっとおいしく食べよう
炊飯器に入れるだけでお米がおいしくなる方法を4種類紹介しました。
氷、料理酒・みりん、はちみつ、にがり、どれも簡単で、今日からでも試せるものばかりです。
ぜひいつものお米に加えて、ワンランク上のおいしさを楽しんでみてください。