「はちみつは腐らない」という話を聞いたことがある方も多いと思います。
3300年前の古代エジプトの遺跡から食べられる状態のはちみつが発見されたともいわれ、驚くべきことに、はちみつが腐らないのは事実です。
しかしはちみつの種類や保存方法によっては、腐ってしまうこともあるのです。
この記事では、はちみつが腐らない理由や、腐らないはちみつの選び方、腐らせずに正しく保存する方法について解説していきます。
はちみつが腐らない理由
なぜはちみつは腐らないのでしょうか。大きな理由は次の3つです。
糖度が高く、水分が少ない
はちみつは糖分が約80%、水分が約20%の「糖度が高く、水分が少ない」食品です。
水分20%はかんぴょうなどの乾物と同程度で、細菌などが繁殖しにくいばかりか、活動できずに死滅してしまう環境です。
また、糖度が高いと浸透圧が大きくなり、はちみつに菌が付着したとしても、糖分が菌の水分を吸い取り活動できない状態に持っていきます。
酸性である
はちみつはph3~4の弱酸性食品です。
この弱酸性の環境では細菌などの生物は活動できず、繁殖することがありません。
強い抗菌作用
さらに、はちみつは抗菌作用も持っています。
ミツバチの唾液の中に含まれるグルコースオキシターゼという酵素は、過酸化水素を発生さ
せます。
この過酸化水素には強い抗菌作用があり、雑菌を死滅させることができるのです。
腐らないはちみつの選び方
はちみつが腐らない理由を解説してきましたが、上記のような効果はあくまでも純度100%の純粋はちみつに限られたものです。
はちみつには、大きく分けて下記の3種類があります。
- 純粋はちみつ…加工処理を行っていない自然のままのはちみつ
- 加糖はちみつ…水飴、ブドウ糖、ショ糖をなどの糖分を加えたはちみつ
- 精製はちみつ…加熱等を加え、臭いや色を取り除いたはちみつ
このうち「純粋はちみつ」以外の、添加物を加えたり成分調整を行ったりしたはちみつは、糖度や水分の含有量も変わってくるため腐る危険性があります。
成分表示に「加糖はちみつ」や「精製はちみつ」の表記がある場合や、「はちみつ」以外に「水あめ」や「液糖」といった表示が原料として記載されている場合は、純粋はちみつではないため注意しましょう。
はちみつの正しい保存方法。 スプーンがダメな理由は?
純粋はちみつを選んだとしても、正しい保存をしなかった場合はやはり腐ってしまいます。
はちみつが入った瓶の中に指を入れたり、パンに塗りながらスプーンを何度も出し入れすることは厳禁です。
その理由は、はちみつに水分と雑菌が入ることでカビが生え、腐る原因となってしまうためです。
毎回綺麗なスプーンを使い、スプーンの水分にも注意しましょう。
はちみつの栄養素を壊さないためには金属製スプーンよりも木製のスプーンかハニーディッパーを使用するのがおすすめです。
また、はちみつは15度以下では結晶化してしまうので、冷蔵庫には入れず常温で保存しましょう。
評価の高い養蜂園の純粋はちみつがおすすめ
人工甘味料や保存料などの添加物を使用せず、余計な手をいっさい加えていない「純粋はちみつ」。
加工していないはちみつには、生きたままの酵素のほか、ビタミンやミネラルなど、身体が喜ぶ栄養素がたっぷり含まれています。
70年の歴史を持つ老舗の養蜂場「井出養蜂園」の天然100%国産アカシア蜂蜜は、クセのないまろやかな味と香りが特徴。
新潟県養蜂協会主催のはちみつ品評会において、3年連続最優秀賞を獲得した間違いのない逸品なので、ギフトとしても安心して贈ることができますよ。
正しい知識で、おいしいはちみつを長く楽しもう
はちみつが腐らない理由や選び方、保管方法などを紹介してきました。
「はちみつはあまり使う機会がない…」というご家庭でも、正しく選んで保管に注意すれば長持ちさせることが可能です。
安くて手に取りやすい添加物入りのはちみつより、正しく保管した純粋はちみつの方が長くおいしさを楽しめるかもしれませんね。
ぜひ今回の記事を参考に、おいしいはちみつを楽しんでみて下さい。